フユヒコ
劇団青年座公演「フユヒコ」
@2008年11月 紀伊国屋ホール
を。
【作・演出】マキノノゾミ
【出演】山野史人 津田真澄 太田佳伸 椿真由美 五十嵐明 加茂美穂子
佐藤祐四 木下政治
【STORY】
舞台は昭和9年の年の瀬、東京本郷の理学博士寺田冬彦邸。
冬彦は妻・りんと旅行に出かけたが、長男・康一からの電報を受け旅行を取りやめて帰ってきてしまう。
次男の秀二はりんの肩を持つが、長女の早月は継母であるりんをあまり良く思っていない。
そんなある日、喫茶店で男子学生2人が次女・秋子をめぐり、殴り合いのケンカ。
しかもそのことが新聞の第一面に載るという騒ぎになる。
しかし、寺田家で一人だけ、りんだけはいつもと変わりなく、こんな日にまでお芝居を観に行くという。
*
好きな役者さんが出てるわけじゃないんだけど・・・
てか、青年座は名前しか知らないんだけど・・・
作・演出がマキノノゾミさんだから、ちょっと観てみたかったの。
最初、母様の態度に早月同様に嫌悪感があったんだけど・・・
冬彦も何でこんな後妻を迎えたのさ?なんて思ってたんだけど・・・
りんは、いつも不機嫌でとっつきにくいけど、旦那も子供たちも嫌っていない。
というか、ちゃんとイロイロ考えててくれてる。
タバコの件とか・・・(笑)
銀時計の件とか・・・ちょっとホロリ。
そういうのが見えてくると、逆に早月が事あるごとに
「死んだお母様なら・・・」って言う方がよっぽど嫌悪感。
秀二・・・すごいな。
ちゃんと、りんが愛情表現が不器用なだけって気付いてたんだね。
一人だけ離れて暮らしてるのに。
「秋子は母様の娘じゃありませんか。」って素晴らしいね。
年の瀬、いろいろなことが起こってたけど、丸く収まって良かった。
ラスト、招き猫がいっぱい。プラス福助1体(笑)は良かったよね。
で、母様・・・さすが!
デカっ!!(笑)
なんか・・・この家族・・・
ぎくしゃくしてるようだけど、良い家族だなぁ・・・なんて思った。