チェーホフ?! ~哀しいテーマに関する滑稽な論考~

e0023247_1561945.jpg東京芸術劇場プロデュース
チェーホフ生誕150周年記念
チェーホフ?!
~哀しいテーマに
  関する滑稽な論考~






2011.1.27 THU
 18:30 開場
 19:00 開演

東京芸術劇場 小ホール1


【作・演出】タニノクロウ
【ドラマトゥルク】鴻英良
【CAST】篠井英介 毬谷友子 蘭妖子 マメ山田 手塚とおる


絵本みたいな、紙芝居みたいな、とてもキレイな世界。
音楽つきの、動く絵本・・・みたいな。
そして、イリュージョンみたいな、不思議な世界。

そうそう。
音楽は、生演奏だった!(驚)
オケピがあって、生の音楽。なかなか贅沢。
途中、奏者も魅せる演出があって、なかなか面白かった。



シーンリスト
  0.「始まり、終わり。 少年は広野へ」
  1.「死神・ステップ」
  2.「女」
  3.「男」
  4.「人体」
  5.「巨人・バガトゥイリ」
  6.「森」
  7.演奏
  8.「におい」
  9.「痛み」
 10.「人体 その2」
 11.「寒さと飢え」
 12.「少年」

以下、ネタバレ含みの感想。

篠井さんの登場の仕方にビックリ!(笑)
全体を通して、ステージの照明があまり明るくならないことが多いんだけど、
篠井さんの歌声や、踊りや、メガネのお姿が堪能できて、良かったかも♪

死神・・・怖かった(汗)
上から降りてきたやつは、「物騒だな・・・」ってくらいでそんなでもなかったけど、
地上にいる死神は・・・あの音楽のせいもあって、すごく怖い。

「女」の時、ステージ上にターンテーブルみたいな部分があってビックリ。
あれも、回り舞台・・・というのかしらん?
衣装が独特。「女」の特徴を最大限に表現。・・・土偶的な。

「太鼓腹」の説明が・・・ウケた。
偉い人だと「太鼓腹」、偉くない人だと単に「腹」と呼ぶ・・・(笑)
「はい!」って良いお返事する手塚さんが、ちょっとかわいくて良かった。

少年がフードから顔を出してビックリ!!
マメ山田さんだとばかり思ってたから、本当に少年が出てきたからさぁ。

目が暗いのに慣れきったところで、突然の光。
夏になると、コンビニとかに置かれる虫除け(虫寄せ?)ライトだ!!
眩しい・・・
途中から反応が変わるのが面白いね。

最後・・・手塚さんが、セロみたいなことやってのけたよ?!
あれ、どうなってるんだろうねぇ?不思議。
後の、ポストトークの時に「自力で!」って言ってたけど(笑)
とりあえず、ほんとに、すごく力が必要らしいです。アレ。

2度目のカーテンコールでは、スタッフさんがぞろぞろステージに。
出てきちゃうなんて、珍しいなぁ・・・とビックリ。


いろいろ、ビックリすることの多かったこの舞台・・・
チェーホフの作品をひとつも知らないレベルの私だからか、全然意味分からん。
でも、意味不明!って思っちゃっても、全然不満はなくて。
面白かったなぁ・・・って、ちゃんと満足できる。

目で見て楽しめて、耳で生音楽を聞いて楽しめて、
「おぉ?!」って不思議なイリュージョンに驚いて・・・それで十分だったの。

*

ポストパフォーマンストーク
(手塚とおるさん、タニノクロウさん)

面白かった、気になったフレーズだけ。
詳しく書こうとすると、いつまでたってもエントリーできないから(汗)


手塚さんが、最初にタニノさんに会うときの印象。
「医者というから気構えたが、会ってみたら、全然医者っぽくなくて、
どちらかというと、診てもらうタイプの人みたいで良かった。」
って・・・(笑)

うん。まぁ・・・手塚さんの言葉に、普通に納得してしまったけれども(爆)
まぁ、とにかく、「面白い人だなぁ」って思ったって。何度も言ってたなぁ。
あと、「キ○ガイだなぁ」とも言ってた!!(笑)


後に「色を塗るのが怖い」とか言うタニノさんを知り、さらに納得(ぉい!)
独特の感性をお持ちの方なんだなぁって、
だからこんな面白い舞台が出来上がったんだなぁって納得。

「色を塗らない」エピソード。(←手塚さんのお気に入り)
小学生の頃、「火災予防ポスター」みたいなのを描いたんだけど・・・
色を塗らなかったと!!
火を赤くしないだけでも、珍しいのに、構図がとてもシュール!(笑)

火から悪魔がいっぱい出てきて、子供を食べている!
・・・が、その後ろの家は燃えていない!!


火災予防を啓発できてるのか?(爆)


今回の舞台にあたり、最終的に100枚以上の絵コンテを描いたタニノさん。
それを手塚さんに見せて、実現できるか・・・?とか話し合いながら、
作り上げたそう。

この、「実現できるか?」の面で却下になった絵コンテも多かったそう。
「面白いけど、大人の事情で・・・お金、お金の世の中でねぇ・・・・・(笑)」
と、手塚さんが言った。
すると、司会進行役の劇場スタッフの方が「失礼いたしました」と言いつつも・・・
「今回のセットは、ありえないって印象を我々も思うくらいなんですが・・・」
と反撃(?!)を。
「タニノさんがオケピ入れたい!って言うから、ココ掘ったんですよ!」と。

えぇ~!
元々オケピスペースあるけど、普段は客席になってます・・・じゃなくて、
元々は可動式(段差を作る)の床だったのに、それを取り外して
掘っちゃったんですか!(汗)
それは・・・地味~に、結構なお金かかってるんじゃないでしょうか?(汗笑)
てか、改修前ならではの力技じゃないですか?!

かと思えば、ブランコが出てくる絵コンテを見て・・・
「チェーホフっぽくないな」ってサクッと却下したって手塚さん。
・・・「ぽくない」って!!(笑)

あと、帝劇でならいいけど、小ホールじゃちょっと・・・っていうのも
あったそうで、どんな壮大なイメージが描き出されていたのか気になります。


てか。
司会進行の劇場スタッフさん・・・なんか、ミッチーっぽいよ!(ドキドキ)
いや、顔が似てるわけじゃないんだけど、横顔が似てるっていうか・・・
それとも、動きが似てるのか?(椅子に座ってるだけだが(汗))
いやいや、ミッチーどうこうじゃなく、普通に男前なんですが。

なんか、この方の質問が面白いなぁと思って。
いろんなことを深く知ってる(勉強してる)からか、
私では思いつかないトコを突付くのよねぇ・・・(感心)
まぁ、ちょっと小難しすぎる感もあったんだけど(ぉい)
そんなこんなで、帰り際、お見送りに立っていらっしゃったこの方に、
思わず「握手してください」と言いたい衝動に駆られました(さすがに言わないけど!)
いや、だって・・・
この興味深い質問のおかげで、面白い話が聞けたからさぁ・・・
グッジョブ!みたいな感覚で(ぉい・・・)


あ。で、話を戻して・・・

「わざわざオケピ作ったのはなぜ?」みたいな質問を受けて
「音楽は生の方がいいに決まってる」とタニノさん。
お~!スパッと言い切っちゃうのね。
「タニノさんの絵には、色じゃなくて、音符が塗り込められている」と言われてた。

タニノさんの絵コンテ・・・鉛筆画で、色は一切なく、
手塚さんと練ってる時も、色の話はしないけど、音の話はした。とか。

人物が黒く塗りつぶされていて、
「コレは影ですか?人ですか?」って、手塚さんが聞いたとか。
役者をこういう風に描く人っていないから、面白いなぁ・・・って思ったと。

ちょっと「こうした方が・・・」って手塚さんが言うと、
ババーッと消して書き直すから、消しゴムのカスだらけになった!とか。

それに対して、「手塚さんならどう動きます?」ってタニノさんに聞かれると、
喫茶店の中で、立ち上がってその動きをやりはじめる!とか。

このお二人が、話し合ってるところを是非見たかった!と思っちゃった(笑)


あと、最後。
お客さんからの質問にも答えたんだけど、最後の質問のあとが興味深かった。
いや、話の内容も興味深かったんだけど。

ひとしきり、話して、回答が終わりました。
司会の方が締めのご挨拶をしています。
・・・ってところで、「ちょっとすみません」ってタニノさん。
何かと思ったら、さっきの質問の答えだと誤解を招きそうだから・・・と補足を。
「もう、締めの挨拶してるし・・・ま、いっか」って済まさないところがスゴイえらい。

ポストトークの間、スラスラ話すというより、考えながらじっくり話す感じで、
ひとつの質問に対しての答えもわりと長いし(ぉい)
思ったことを言葉にするのが苦手なのかな~とか思ってたんだけど・・・
ちゃんと言葉に責任を持つ、その姿勢にちょっと感激。

手塚さん絶賛の、タニノさんに一気に興味が湧いた夜でした。
「庭劇団ペニノ」とか・・・機会があれば観てみたいなぁ。


*

これ、金曜日の2回目を観る前に書いたのをそのまま。
2回目観た後に、違ったことを思ったりしたけど、その日のことを残そうと思って。
2回目の分のエントリーは、補足やら、ポストトークやら。
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by さや | by SAYA-PEA | 2011-01-29 16:03 | エンタメ(*≧∇≦)b |

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