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ガラスの葉

ガラスの葉_e0023247_0221629.jpgガラスの葉
Leaves of Glass







2010.9.30 THU
 18:30 開場
 19:00 開演

世田谷パブリックシアター


【作】フィリップ・リドリー
【演出】白井晃
【出演】萩原聖人 田中圭 平岩紙 銀粉蝶

【STORY】
スティーブンとバリー。対照的な兄と弟。
ふたりの父親は、彼らが幼い時に自ら生命を絶ってしまう。
その死は、母リズと二人の兄弟、遺された家族に大きな影を落とす。
快活で絵を描くことを好んだバリーは、心を閉ざし「幽霊」を恐れるようになった。
スティーブンは幼いながらも、壊れかけた家族のために心を砕く。
大きな「代償」を支払いながら。




 
*

舞台がせり出していて、A~C列が撤去されてたから、
まぁまぁいい席だと思ってたのに、それよりも断然近くて、ちょっとビックリ。
良かった、良かった☆

*

難しかった。
そして、痛々しい。
そして、ちょっと怖い。
そして、ぎゅーっと苦しい。
結局のところ・・・いろいろ考えてはみたけれど、何が真実かわからない。

最初はスティーブンが、優しくて、バリーやデビーや母親に振り回されて
大変だなぁ・・・かわいそうだなぁ・・・って思ったんだけど。
途中で、スティーブンとバリーの立場が逆転して、あれ・・・?って。

スティーブンが事故直後、バリーの絵を見に行った時・・・
バリーは何で、すぐに否定しなかったの?
何で、あんな神経を逆なでするような反応をしちゃったの?
スティーブンがあぁなっちゃうのもわかる気がした。

それから、立場が逆転。

バリーはスティーブンに傷つけられた?!
スティーブンは優しくないの?嘘つきなの?

ドリーと電話で話したリズ・・・
何を話したの?
誰が嘘をついてるの?
わからない・・・

地下での兄弟。
怖い。封印されていた過去。

そして、再び立場が逆転。
スティーブンが高圧的。怖い。
全部色の違う星が描かれたTシャツを着た少年・・・
それは、子供の頃のバリー?
スティーブンは追い詰められて、「幽霊」を見るようになったのか?

真実を語っているのはバリー?
でも・・・もう居ない。

そして、幸せな家族。
また、真実を封印して、取り繕っている・・・?

んー。んーー。んーーー。
見えない。
私には真実がわかりません。深い。痛い。

よくわからなかったけど、面白くなくない舞台。(←ハズレじゃないってこと)
これは、何回か観てみると良い舞台なんだと思う。
ちょっと、金銭的にムリだから断念したけど。
ほんとは、もう1回は観たいところ。
・・・テレビでやらないかなぁ・・・(ぉい?)


あと、思ったんだけど・・・
やっぱり、萩原聖人は好きだ。(って・・・呼び捨てるな!)
昔から知っていて、好きだなーとは思ってたんだけど、
最近、すごく好きな人が多くなってきちゃったもので・・・
そういう感覚が薄れてきてたんだけど。
間近で見たら、やっぱりカッコイイなぁって思って。


*

ポストトーク。
出演者4人と、演出の白井晃さん。・・・と、司会の方。

まず、司会の女性と白井さんが登場して、出演者が一人ずつ。
萩原さんの後、圭くんの登場で思わず笑ってしまった。
なぜに「STAFF」Tシャツを着てるのですか!(笑)
そして、準備されてた水に不満げだった萩原さんに缶コーヒーを渡して・・・
スタッフになりきってる?!(笑)

以下、端折りまくりながら、面白かったトコを。

フィリップ・リドリーの「ピッチフォーク・ディズニー」・・・
過激な内容みたいだけど、どんな舞台だったんだろう?
すごく気になった。

稽古はどうですか?と質問されて・・・
白井さんの演出は、8年前と変わらず、ほんっとめんどくさい。
面倒くさい以外の何もない(笑)

と、萩原さん。
・・・白井さんの演出って、ネチネチなんですかねぇ??(汗笑)

白井さんを父とすると、完全に父と兄のケンカが楽しくて、楽しくて・・・
と、圭くん。
白井さんと萩原さんの関係って・・・(笑)
まぁ、とにかく仲良さそうね(笑)

白井さんは、毎日本番を観る演出家さんだそうで・・・
ほんとに細かいことを・・・今日もなぁ?
って、圭くんに同意を求め・・・
だいたい幕があいたらダメ出ししても、個人で直す作業で終わるんだけど、
白井さんは立たせますからね。
(←実際に「演技をさせる」ってことよね?)
観なきゃ気が済まないらしい。
・・・うわ~。ズケズケ言っちゃいますね。萩原さんってば(笑)
さらには、
やるのは面倒だけど、本番には生きると思ってるから「はぁ~」って
思いながらやってるんですけど。

って!(爆)
白井さん、えぇ~・・・みたいな、ショックを受けたご様子(笑)

すげー・・・
萩原聖人、言いたい放題だ!!(笑)

銀さんが「毎日観てくれる演出家ってイイ!」ってフォロー入れたら、
ちょっと言いすぎたと思ったのか、「いい年して甘えてるんですけど」とか
萩原さんもフォロー・・・
そしたら、
「でも、ほんと、お稽古は面倒だけどね」って銀さん!!(爆)

もー・・・
みんな、白井さんをイジメすぎ!!(笑)
・・・てか、仕返し?!

ほんとに、毎日ダメ出ししてるようで・・・
ポストトークに出てくる直前の袖のところで、圭くんにダメ出ししてたらしい(笑)


お客さんからの質問・・・いくつか。(以下、敬称略だったり・・・)

「舞台が終わってからやることは?」
萩原)タバコ
田中)反省
平岩)ビール
銀)衣装を脱ぐ


「出演者同士の第一印象は?」
萩原さんの答えが面白かった。
紙ちゃんはとにかく、ホワイト!
銀さんは、カッコイイ!
圭は、台本読んで来いよ!


「・・・読んでこなかったんですか?」って司会の方が圭くんに問いかけると、
台本読んでこない、そんなバカな役者いないじゃないですか。
何言ってるんですか!

って、憤慨してる様子の圭くん・・・(笑)
ウソくさすぎる!(笑)

圭くんと平岩さんは、第一印象を覚えてないらしい・・・(笑)

それを話してる時の圭くんの仕草が・・・カワイイ!!
自分の頭・・・てか髪の毛をクルクルと撫でながら話す姿、良かったです!(萌)

平岩さんは、萩原さんがフランクで驚いたそう。(←白井さんとのやりとり(笑))

白井さんも面白かったなぁ。
萩原くんは8年前と性格は何も変わってないけど、
芝居に対して真摯になってた。
でも、言葉遣いは相変わらず直した方がいいと思うけど。

って。舌戦だな(笑)
あと、
銀さんとは大昔から・・・あ、大昔って言っちゃった!
ってのがウケた。


「稽古中のエピソードは?」
なんとなく、4対1(出演者 対 演出家)になる。
エピソードも、ほとんど父さんの話に集約されると思う。

って、前置きがあって・・・
おかしいなぁって、白井さんは首をかしげつつ・・・スタート。

白井さんが急に何か言い始めたから、何してるのかな?って思ったら
萩原さんへのダメ出しの練習をしてた。

って!(笑)
ダメ出しの練習・・・・・画的に面白い。

役名をまともに言ったことがない。
デビーとバリーがごちゃまぜ。

かむ。ダメ出しをかみまくる。
気持ちが先に行き過ぎて、かんじゃうらしい(笑)
たとえば、
「きょきお」っていうのは、
「曲を聴いて!」って言いたくて、
「妊娠しましょ」って言ったのは、
「妊娠したの。嬉しいでしょ?」っていうセリフが思わず・・・ってことらしい(笑)

あと、ポストトークがあるから髪切ってきた感じとか~。
昼間に取材があったから切ったんだけど・・・まぁ、同じようなもんか。
・・・こういうことを言うのが、ほんと腹が立つんですよ。


などなど、白井さんは腹が立って仕方ない稽古場らしいんですが・・・(笑)
出演者がとても仲良くて、良かったらしい。


「自分の演技や解釈が変わったのは、どのシーンですか?」
僕は全部変わりました!って、即答の萩原さん。
読んでたイメージと、白井さんがこうあって欲しいって思うイメージとが違くて
結構大変だったらしい。

通し稽古の後に、「皆さん頑張ってるんですが、七合目くらいっていうか・・・」って、白井さんがとても言いづらそうに言ったそうで。
でも、実際は七合目にも行ってないだろうって自分たちは思ってて、焦った!
って。

で、それまでさんざん憎まれ口叩いてたんだけど
「ちょっと、どうしたらいい?ヤバいんだけど・・・」って泣きついたって(笑)
(↑白井さんの膝に手を置いて「ねー。ヤバい~!」って感じでゆすってる萩原さんの姿がまた良い(笑))
んで、その時の演出家・白井晃はと言えば・・・
「ほらね!」と、勝ち誇った様子(笑)


バリーは、難しいヤツで
追いつかないと足りないし、追いつこうと頑張りすぎると追い越しちゃう。
毎回、ちょうどいいところを捕まえるのが大変。

あと、この舞台で、この髪型にしたんだけど・・・って。
「バリーはこういうイメージ」って、白井さんが描いた絵が
「どう見ても白井晃にしか見えなかった!」って(笑)
「これ、白井さんですよね?」って聞いたら、
「これじゃダメなんだよー!」って、自分の髪を指しながら言ったとか(爆)


平岩さんは・・・なんかすごいなぁって思った。
中身が埋まってないと、“子供がハイヒール履いてるみたい”な演技になるって。
一旦、自分寄りのデビーにして、それから理想のデビーに・・・とか。

その後の、銀さんとか白井さんの話も深くて、
役者さんてスゴイなーって、そんなことばかり思って聞いちゃった。


「好きなシーンとかありますか?」
映像のお父さんは、はたして誰なのかなー?ってトコですね。
観たことないけど好きですねー。

って、白井さんへ意味深な視線を送りつつ・・・(笑)
ほんとに殴りたくなる・・・って、マイクを通さず、ぼそっと白井さん。
・・・ほ、本気ですね!(笑)
作品としては大好きだけど、やってて辛いんで・・・
どのシーンが好きってとこはないですねー。
って。

あと、銀さんが、圭くんがおでこをピシャーン☆ってやるシーンが好きって。
この日にはなかったんだけど、一度だけやったことがあるそうなんですが
そこが面白いそう。
リクエストがあったので、きっと翌日からはピシャーン☆と、やってる
んじゃないかと思いますが・・・観に行けません・・・・・(涙)


最後に、難しくなかったですか?って、萩原さんが客席に。
もう一回観ると、全然違う角度で気がつくことがあると思う芝居なので・・・
まぁ、6000円もする芝居をもう一回っていうのもね・・・

って。
なんか、好印象!!
ほら、どこぞのアーティストさんが、泥酔状態でコンサートして、
途中で止めちゃったときに「7000円くらいで文句言うなよ」的発言をしたって
ニュースで見たことがあるので・・・
「6000円もする」っていう、庶民の感覚をわかってくれてると嬉しいわ~♪

リピーター特別チケットっていう、お得な割引チケットが終演後に
販売されてたんだけど・・・迷った挙句、やっぱり断念。
もうさ~・・・今年、お出かけしすぎなのね(汗)
んで、ブルーレイレコーダー買っちゃったしね・・・(滝汗)

・・・映像化、しないかなぁ。
スケジュール見ても、この日は撮影入りますって注意書きないしなぁ・・・
ないかぁ~・・・(残念)


*

お芝居は、苦しくて辛いものだったけど、
ポストトークで、ちょっと理解が深まったし、面白かったから良かった♪
by さや | by SAYA-PEA | 2010-10-04 00:26 | エンタメ(*≧∇≦)b |

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