Dr.パルナサスの鏡
Dr.パルナサスの鏡
2010.2.17 WED
TOHOシネマズにて。
【監督】テリー・ギリアム
【CAST】ヒース・レジャー クリストファー・プラマー ヴァーン・トロイヤー
アンドリュー・ガーフィールド リリー・コール トム・ウェイツ
ジョニー・デップ コリン・ファレル ジュード・ロウ
【STORY】
2007年、ロンドン。人が心に秘めた欲望を具現化してみせる魔法の鏡「イマジナリウム」を出し物に劇場仕立ての馬車で巡業をしている旅芸人の一座がいた。
1000歳以上だという座長・パルナサス博士(クリストファー・プラマー)、
その美しい娘・ヴァレンティナ(リリー・コール)、彼女に想いを寄せる曲芸師の
アントン(アンドリュー・ガーフィールド)、こびとのパーシー(ヴァーン・トロイヤー)。
博士には秘密があった。ヴァレンティナが16歳になった時、悪魔(トム・ウェイツ)
に差し出すことと引換えに不死を手に入れていたのだ。もうすぐ期限は迫ってくる。
そこへ橋の下に吊されていた謎の青年・トニー(ヒース・レジャー)が一座に加わったことで事態は思いがけない方向へと進んでいく・・・。
*
面白かった♪
好きな人と嫌いな人が分かれるって何かのレビューに書いてあったけど、
私は「好き」の方みたい。
「ワケがわからない」ってこともなく、ちゃんと楽しめた。
以下、ネタバレあり。・・・てか、とってもネタバレ。
リリー・コール・・・顔ちっちゃ!!スタイルいいなー。
コリン・ファレルは好きなタイプのイケメンではなかったハズなのに・・・
なんか好き。ステキだったわ~♪
「娘と引き換えに不死を得た」って、あらすじには書いてあるけど・・・違うよね。
不死を得たのは“最初の賭け”で勝ったからで、まだ生まれぬ娘を悪魔に渡す
約束をしたのは、愛する女性の愛を勝ち得るための若さを手に入れる代償。
悪魔・・・ちょっと予想外の姿だった。
イメージとしては、目に見えない姿だったから・・・人?って驚き。
でまぁ、悪魔だから悪いヤツなんだけど・・・ちょっと憎めない。
パルナサス博士と仲良くなりたかったから、いろんな賭けを提案してる気がする。
最後には、なんか・・・腐れ縁みたいな友情すら感じたよ。
あと、ヒース・レジャーも予想外。
娘を救うために現れた勇者なんだと思ってたら・・・違ったのね。
んー。なんか、あのキケンな感じ・・・ヴァンが惹かれるのもわかる!
優しくイイヤツで、好意を持ってくれてるアントンには悪いけど・・・
やっぱりトニーに惹かれちゃうよ。うん。
ジョニー・デップが、思ってたよりも出番少なかったなぁ・・・
やっぱり、こういう不思議な世界が似合うなぁって思った。
ジュード・ロウの世界は面白かった。
悪いやつら(?)を「警官になろう!」って誘っちゃうなんて、予想外!
しかもミュージカル仕立て!!(笑)
あの、雲に届く梯子で、竹馬みたいにして逃げるシーンは感心した。
あれだけ長ければ、一歩で果てしなく遠くまで進めちゃうんだねぇ~・・・
コリン・ファレルは・・・かっこよかった♪
船の上に居る時は良かったんだけど・・・
トニーの世界になってからは、やっぱり悪い人なのか・・・って、ちょっとガッカリ。
実は心を入れ替えたとか、実はちょっとイイトコあるとかって期待したのに。
てか、慈善団体を利用してお金儲けするだけの悪人(「だけ」ってこともないけど(汗))だと思ってたのに・・・もっとずっと悪いことしてる悪人だったから、かなりショック。
結末は予想外。
アントン、良かったね♪
パルナサス博士も・・・救われたよね。パーシーも戻ってきてくれたし。
ハッピーエンドだな♪
エンドロール後の着信音・・・
いろんなところから聞こえてきて、なんか不思議な余韻。
いや~・・・子供やご婦人の幻想世界は美しかったな~。
怖いこととかなかったら、私もあの鏡の中に入ってみたい☆