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イリアス・みんなわが子・山の巨人たち

結構前に観たけど、エントリーしてなかった「イリアス」と、
帰省した時に、録画してもらっていた「みんなわが子」と「山の巨人たち」を
観てきたので、その2つをまとめてエントリー。


やっぱりさ~・・・
地上波(←重要)でも、月に1本くらい(←贅沢は言ってない!と思う)
何か、日本の演劇を放送してくれるといいと思うんだけどなぁ・・・

「日本の演劇」ってのが重要。
海外のオペラとか、ミュージカルも素晴らしいと思うけど、
日本の役者さんの、日本語でのお芝居を観たいんだよ、私は。
原作や演出が海外の人でも、登場人物が日本人じゃなくても、いいの。





 
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イリアス~怒りと戦争と運命についての叙事詩

【原作】ホメロス
【脚本】木内宏昌
【演出】栗山民也
【CAST】内野聖陽 池内博之 高橋和也 馬渕英俚可 新妻聖子 チョウソンハ
      木場勝己 平幹二朗

【STORY】
ある日、ギリシア軍の総大将アガメムノンと英雄アキレウスが戦利品の女ブリーセイスを巡って争いになり、アガメムノンの横暴な仕打ちに怒ったアキレウスは
戦線を離脱してしまう。しかし、敵国トロイアの名君プリアモスの子ヘクトルが、
祖国の名誉と存亡を賭けて決死の猛襲をかけてくる。英雄アキレウスを欠いて、
敗走を重ねるギリシア軍を見かねたアキレウスの親友、パトロクロスはアキレウスに戦闘へ戻るよう懇願するが、断られてしまう。そこで、パトロクロスはアキレウスの鎧を借り、自ら身につけ敵に向かっていくが、トロイア軍のヘクトルによって殺されてしまう。親友の死を知ったアキレウスは、復讐を果たすためアガメムノンと
和解し戦線に戻ることを決意、ヘクトルとの一騎打ちに臨む・・・。

<収録> 2010年9月19日 ル テアトル銀座

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「幻蝶」を観る前に観ておこうと思って。
ずーーーっと前に録画してたやつ。

壮大!

母親が女神って・・・すごいよね。
でも、ゼウスの身も心も喜ばせることが出来るほど愛されてる女神・・・
人間の男との間に子どもなんて作って、怒りを買わなかったのかねぇ?(謎)

アキレウスの最期が描かれないってラスト、ちょっと意外だった。
でも、それが良かったかも。



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みんな我が子

【作】アーサー・ミラー
【演出】ダニエル・カトナー
【CAST】長塚京三 麻実れい 田島優成 朝海ひかる 柄本佑 隆大介
      山下容莉枝 加治将樹 浜崎茜

【STORY】
物語の舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。ある家族の裏庭での1日の出来事。戦争中、主人公ジョーは飛行機の部品工場を経営していた。ある日、彼のビジネス・パートナーが監獄へ入れられてしまう。そんな事件の後も、彼は隠された真実が明らかになる事に怯えながらも強い父親・夫として日々を送る。そんなある日、ジョー一家のもとを例のパートナーの娘であるアンが訪問する。彼女はジョーの 二人息子の弟ラリーの恋人であったが、彼は戦争に行ったまま行方不明。
いつしか兄クリスと惹かれあう。しかしラリーが生きていると信じる母親ケイトは
二人の仲を頑なに認めようとしない。子ども達が踏み出そうとする一歩には、
何とも悲しい真実が隠されていた・・・。

<収録> 2011年12月16日 新国立劇場小劇場

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途中、麻実さん(の顔)が怖いと思ったんだけど・・・(ぉい)
あのラスト、グッときた。
母親って、あぁいうものなんだなぁ。

他人で、観客である私は「あーあ、追い詰めるからこんなことに・・・」と、
彼に追い打ちをかける一言しか出なかったもん。

みんなわが子のように・・・って、難しいと思うよ。
他人や、遺族(・・・というのか?)が糾弾するのは仕方ないけど・・・
息子たちの正義もわかるし、素晴らしいとは思うが、
息子はもうちょっと父親寄りで良かったんじゃないか?
・・・と、父親の肩を持ちたくなる。私は。



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山の巨人たち

【作】ルイジ・ピランデルロ
【演出】ジョルジュ・ラヴォーダン
【CAST】平幹二朗 麻実れい 手塚とおる 田中美里 綾田俊樹 田根楽子
      大鷹明良 植本潤 及川健 久保酎吉 渕野俊太 細見大輔
      大原康裕 真織由季 佐伯静香 小春 澤田若菜

【STORY】
世界から隔絶した山間に建つ一軒の別荘「ラ・スカローニャ」。この別荘の主は
世界に絶望し隠遁生活をおくる魔術師コトローネだ。ある日この別荘におちぶれた旅の一座がやってきた。伯爵夫人と名乗る主演女優イルセは正気と狂気を行き来している。劇団員は別荘に一夜の宿を借りた。その晩、彼らは夢の中に引きずり込まれ、幻想的な体験をする。翌朝コトローネは、劇団員たちにある提案をもちかけた。「山の巨人と呼ばれる二家族の結婚式の余興に芝居をしてみてはいかが」と・・・・。

<収録> 2008年11月1日 新国立劇場中劇場

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幻想的な美しい世界・・・好きだ。
ほんと、キレイ。
「大人のための“高級なおとぎ噺”」っていうの、わかる。

しかし、未完の作品だったとは知らなくて、最終幕はビックリした。
なんか・・・淡々と、残酷な最後。
巨人って誰?
コトローネは、こうなることを見越して提案したんだろうか?
by さや | by SAYA-PEA | 2012-04-19 00:33 | エンタメ(*≧∇≦)b |

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