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天守物語

天守物語_e0023247_21164161.jpg2011/2012シーズン
【美×劇】
─滅びゆくものに託した美意識─Ⅲ
天守物語







2011.11.11 FRI
 18:30 開場
 19:00 開演

新国立劇場 中劇場


【作】泉鏡花
【演出】白井晃

【CAST】
篠井英介 平岡祐太 奥村佳恵
村岡希美 関秀人 関戸将志 坂元健児 小林勝也 田根楽子 江波杏子
粟田麗 鳴海由子 小見美幸 岡野真那美 冠野智美 淺場万矢 飛鳥井みや
津村雅之 今國雅彦 稲葉俊一 早川友博 関佑太 遠藤広太 平良あきら


【STORY】
舞台は姫路、白鷺城。この天守閣には百年来魔界の者たちが住む。ある日、天守夫人・富姫の元へ亀姫が訪れ楽しいひと時を過ごす。そこへ、城主・播磨守が鷹狩りから戻ってくる。播磨守自慢の白鷹をすっかり気に入った亀姫のために富姫は白鷺に化けて羽ばたいてみせ、それに釣られて飛んで来た白鷹を捕らえて亀姫に進呈する。日はとっぷりと暮れ、富姫が一人獅子頭の前に佇んでいるところへ播磨守の鷹匠・姫川図書之助(ずしょのすけ)が現れる。この若者は白鷹を
逃がしたために切腹させられるところ、だれも恐れて登ろうとしない天守に白鷹の行方を捜しにいけば一命を助けようといわれたと語る。富姫は心がまっすぐで凛々しい図書之助を一目で気に入り、二人は恋に落ちるが・・・。




 
*

はい。
ポッキーの日に観てきましたよ(←関係ない)

・・・なんでしょうね。
そんなにすごい期待をしていたわけではないけれど・・・
なんか「観に来て良かった!」って感覚が薄ーい(汗)

面白くなくもないけど、面白くない(どっちだ)
けど、1日経って思うのは、
「そう言いつつも、2時間くらいがあっという間に感じた」んだから、
面白かったのかも?!と。

自分の中でもイマイチ消化しきれてないけど、エントリーしちゃう。


冒頭の雨や雷の音や光、音楽と童たちの歌と踊りは良かったなぁ。
何か始まる!って感じで、ドキドキするというか。

元々の舞台の部分の床が、ダイナミックに上下してスゴイ。面白い。
和テイストの音楽は、全般的に良い。
笛とか太鼓とか、かっこいいしね。好き。

花の釣りはナカナカ面白い。

薄(すすき)の江波さん・・・迫力ある。
桔梗の村岡さん・・・侍女たちの中の一人って役だったのが意外。


それにしたって・・・
前半はあんまり・・・・・(遠い目)
淡々としてるというか、動きがないというか。
寝なかったけど、一瞬寝るんじゃないかと思う時はあったよ。

言葉遣いが耳慣れないから、面白さがわからないだけか?
お客さんの中に一人だけ、すんごく笑ってる人がいて
「え。ココ、面白いの?!」と、何度思ったことか・・・(汗)

朱の盤坊は、歌舞伎よね。
なんとなく面白いけど、たいがい何言ってるか意味がわからなくて・・・
面白いコト言ってるのかがわからないんだよねぇ(遠い目)

こー言っちゃなんだが、前半はバッサリ切ってもいいくらいじゃないか?
と、思ったりもしたんだが、
そうすると、図書之助が天守にやってくる理由が分からなくなっちゃうしなぁ・・・
と、一応納得。
・・・が、もっと短くても良かったんじゃない?
と、しつこく思ったりもする(汗)


だって、平岡くんが出て来てから、やっと「おぉっ?!」って
ワクワクドキドキ面白く感じたんだもの。
平岡くん出てきたの、いつ?
それまでが長ーく長ーく感じて、平岡くんが出て来てからはあっという間。

言葉遣いは相変わらずだけれど、富姫が恋しちゃってるなぁって感じが面白い。
図書之助のことを「お勇ましい」「凛々しい」とか言うんだけれど、
私には「お勇ましい♡」「凛々しい♡」っていう風に、ハートマークが見える感じで
富姫カワイイなぁ、って思ってさ。

んで、大蝙蝠のシーンとか、殺陣とか、獅子頭とか・・・
迫力があって、カッコ良くて、ドキドキ。

そして、目が見えなくなってからの二人・・・さらにドキドキ。
顔が見たいと泣き、たった一度の恋だと泣き、
相手を死なせたくないと泣き・・・観てて切なくなる。

で、富姫の言う「介錯」にちょっと興奮(ぉい)
舌をかむって・・・(←自分のじゃなく、相手のね。)
あなたの舌を噛み切るから、私の胸を突いて・・・と。
いやん、キスして死ぬっていうのね!(違?)


ラスト・・・
近江之丞桃六が出てきた時は、アンタ何者?って思ったけど・・・
だって、魔界の者だったら、一緒に目くらになってるだろうし、
人間だったら、何で突然都合よく現れるのよ?ってことだし。
ちゃんと名乗られようとも、なんか一人で喋っちゃってて
やっぱり「お前誰だよ!」って感じで呆気にとられる・・・(汗)

・・・だけど、まぁ、あれはあれで好きだよ。私は。
あのまま二人が死んじゃったら悲しいもの。
「嬉しそう」って言われて、富姫が恥ずかしがるの、かわいかったし。

ラストはなかなか拍子抜けだけれども(汗笑)
どっちかというと、冒頭の現代の人(?)の件のほうがいらないかと。


ほら。
ちゃんと、面白いとも思ってるし、ドキドキしてるし、楽しんでる。
なのに、この「面白くなかった」感は何?
なんかもったいないなぁ。

・前半がグダグダ長すぎ
・ラストが「アンタ誰よ?」って、そっちに気を取られる

という、2点が原因か?という結論。

よって、私の感想は・・・

図書之助が出て来てから桃六が出てくるまでは、
入り込めたし、ドキドキしたし、かなり面白かったです。

ということで。
ふぃ~・・・まとまった!(ぇ?)
書いてるうちに、自分がどう考えたかが見えてきた。
スッキリ♪


あ、そうそう。もひとつ書いとこ。

平岡くん・・・凛々しかったねぇ。
「相対的浮世絵」の時なんかは、かわいいなぁ・・・って思ってたけど、
今回は、勇ましく、凛々しく、清々しい青年でした。
by さや | by SAYA-PEA | 2011-11-12 23:07 | エンタメ(*≧∇≦)b |

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